MACS3

コンテナ、タンカー、バルクキャリアなどの貨物船に加え、艦艇や調査船など様々な船舶で使用されている世界各国の船級協会に認められた舶用積付計算機。出荷累積数は6,500隻を超え、特にコンテナ船では圧倒的なシェアを誇ります。

また、MACS3 ConnectedやAPI services といったクラウドサービスを装備し従来のスタンドアローン型にはない陸上事務所や港湾設備間などでの効率的な情報共有の重要性を意識して開発されています。

40年以上にも渡り経験蓄積した技術力を持って最適な製品ををご提供いたします。

全船種に対応したオプション機能

標準計算機能

標準計算機能

・全船種に対応: Container, Tanker, Bulk carrier, Multi, RoRo, Gas, Passenger, 艦艇, 調査船, etc

・2008IS-CODE, MARPOL, IMO, IACS等、各種規則に応じた復原力や強度計算

・世界各国の船級協会承認 : 取得実績:ABS,BV,CCS,CR,DNV-GL,KR,LR,NK,RINA

・計算結果の数値及びグラフィック表示:Dead.WT, Displacement, Dead WT reserve, GM, Trim, Heel, Draft with/without deflection, Air draft, Visibility, P/I, Shear force, Bending moment and Torsion

・許容GMカーブによる復原性判定(判定曲線表示)

・ダイナミックスタビリティのGZ曲線描画

・風圧側面積の自動計算(コンテナやカーゴ単位)

・カーゴ/バラストタンクの自動積付

・タンク配置図上での直接入力

・各種センサーゲージとのオンライン接続*

・ユーザー独自に設定可能な制限値(制限吃水等)

・制限値オーバー時のアラーム(音と画面表示)

・読取り吃水からの実測排水量計算

・未知重量推定計算 ・各種単位系の変換

・画面サイズ、配置、色、フォント、タブ構成などすべてユーザー側でカスタマイズ可能

・多国語対応 (英語・ドイツ語・ロシア語・中国語)

・PDF, CSV(Excel), HTML, TEXT, XML,フォーマットでの出力

・水深・船速入力による船首尾沈み量計算(Dr.Barrass経験式によるSquat計算、任意の幅入力による狭路対応)

・RESIDUAL STRENGTH CALCULATION (船体損傷位置および範囲をした残存浮力による強度計算)*

・トリム最適化による燃費向上計算(水槽試験結果及び内部CFD計算の併用/単独)*

・Class ABS RRDA(Rapid Response Damage Assessment)プログラム用レポート作成機能*

・New 極海航行時の氷結量計算(IMO PolarCode I-A§4.3.1)*

・New MACS3 クラウド対応*    

・New コロナウイルス対策として MACS3 e-ラーニングを用いた操作説明を実施中

コンテナ船プログラム(BELCO)

コンテナ積付および管理機能を総合的にサポートします。(ラッシング計算や危険物判定も含めた統合システム)BELCOで入力されたコンテナ情報を基にLOADOMETERは、各種計算結果を瞬時にユーザーに提供します。結果や情報をPDF, CSV、HTML, XML で出力可能です。

Cargo Handling

・効率的なLoad/Discharge機能

・Bay/Row/Tier指定の一括入力

・マウス指定可能なReefer&Hot area

・あらゆるカスタマイズが可能なLoad/Dischargeリスト

・前後Bayも表示可能なプランニングビューを含む多彩なBay表示機能

・搭載可能なコンテナの重量/高さを耐過重量やハッチカバークリアラス、前方見通距離等を考慮して情報提供

・多彩なUn-Do

・非常に強力な検索・並べ替え

・ハッチカバーを考慮した積付

・Panama/Suez用ドキュメント作成

コンテナラッシング機能

・各船級協会に対応したラッシング計算 (個別Route計算対応)

ABS, BV, DNV-GL, LR, NK, RINA, CCS, KR, Maersk

ABS before 2000/2002/2011/2014/2016/2017, BV1997/2009/2014/2017/2019

DNV before 2000/2000/2011/2013/2016/2018/2019, GL 2000/2007/2007*/2013,

LR before 2002/2002/2008/2011/2013/2016/2017/2019

NK 2008/2015, RINA 2015, CCS 2009/2016/2018, KR 2010/2015, MAERSK 2019

・スタック毎のラッシングフォース計算及び許容値判定

・ラッシングフォースを考慮した搭載可能重量逆算機能

・マウスを用いた個別マニュアルラッシング機能

・ラッシングバー、ツイストロック、ターンバックル等のインベントリ

・GM自動変化による計算結果シミュレーション機能

・許容値オーバー時のコンテナ自動再配置機能

Visualization

・あらゆるカスタマイズが可能なコンテナ表示

・搭載可能エリア表示機能

・全Tierの海面高さ表示

・コンテナの3D表示

Checks

・IMOおよびPanama規則に応じた前方見通し距離計算死角計算も含んだ総合判定

・スタック重量(ホールド内20/40’混載時のPermissible WT計算対応)フライングコンテナ、リーファー位置、ハッチカバークリアランス、シリアル番号、UNコード、規格外サイズ、再配置コンテナ、ハッチカバーハンドリング、ポート/オペレーターコード等の多彩なチェック機能


Data Features

・任意のコンテサイズ、重量、シリアル、積/揚地、最終地、オペレーター等の多くの情報入力

・EDI-BAPLIE/TANSTA/Etc.入出力(VGM対応)

・UN Locode データベース内蔵

危険物のハンドリング機能

・最新のIMDG規則に基づいた危険物のコンテナの積付チェック

・IMDGコンテナ搭載リストの作成(ANOA United States Coast Guard対応)

・任意のIMDG Codeから関連するEmergency Schedules(EmS)/を提供

・IMDGクラス/UN番号を指定し独自の搭載制限位置を設定可

・CFR 49、CDC、Marin Pollutant等の搭載リスト作成

バラスト交換管理機能

・IMO A.868 (20)規則に基づいたバラスト交換機能をサポート

・IMO and U.S. Coast Guard / NBIC要求に応じたバラストレポート作成機能

・AQIS(Australian Quarantine/Inspection Service)、Brazilian regulation、New Zealand requirements のレポート作成にも対応

多目的船・RoRo・自動車専用船プログラム
およびクレーンオペレーション

自動車、建設重機、トレーラー(コンテナ)から大型機械部品や梱包物まであらゆる積荷に対応しています。

画面上のデッキやホールド区画図上にマウス操作にて積付可能です。積荷の指定は長さ/幅/高さや重量重心、単位重量(ton/m2)に加え、車軸の数、軸重量、運転席の位置や向きなど多彩な指定が可能です。積付方法は、マウスで一つずつ配置する以外に、積荷間のスペース(例えば自動車の前後左右の車間)を設定すればマウスでクリック+ドラッグした範囲に指定された車間通りに配置します。また、マウスで区画図上をクリックしながら任意の形の積荷を作成することができ、単位重量と作成された面積から自動的に積荷の重量重心を計算します。積荷を配置する際には任意に角度を変えることも可能です。また、デッキ間スロープ等勾配の付いた場所への配置も可です。積付の際にはデッキの耐過重量や高さ、障害物や積荷同士の重複チェックなどが自動的に行われます。配置された積荷は積揚地や種類など任意の項目を指定したサマリーテーブルを出力可能で CSV(eg.Excel) /XML/HTML/PDF形式をサポートしています。

*IMO(MSC/Circ.664)のAdvanced Calculation Methodによるラッシング計算も可能です。

*Heavy Lift が搭載されている場合は、カーゴを吊った状態での各種計算が行えます。ジブ長さや幅、フックやクレーンのベース半径などを設定しておき、マウス操作でクレーンを作動させます。その間の船体ヒール角やGM等がクレーンの動作に合わせて計算されCrane Report として時系列で出力されます。Spreaderを用いた二本吊りにも対応しています。

NEW: 圧延ロール専用入力支援プログラム Steel Coil Planner が内蔵されました。コイルの半径、幅、重量などを設定しマウス操作で簡単に入力可能です。キーコイルおよびDunnageの設定も可能です。

NEW: クレーン操作時に吊荷と船体構造物や他のカーゴとの干渉チェックが可能となりました。

タンカー・LPG船プログラム

アレッジレポート出力機能

実測アレッジからトリム/ヒール修正を行いカーゴライン残量、タンク底沈殿水の考慮を行った後、カーゴ毎のGross/Net Weight [MT Air] [MT Vacuum][bbl@60F] [LT Air] [m3@15C] [m3 Obs.Vol.] を出力します。

プロダクトデータベース

ユーザー独自のカーゴ(Product)をデータベース化します。登録する際のテーブルとして、ASTM5A/B,6A/B/C, 23A/B, 24A/B/C, 53A/B, 54A/B/C/DおよびLinearとして苛性ソーダ等温度による比重変化をユーザー独自に設定することも可能です。

消火設備との連携

Fire Fighting Planを画面上に表示し、火災などが発生した場所やカーゴの種類から、必要とされる消火設備を画面上に表示します。

応急医療処置との連携

MFAG(Medical First Aid Guide)を内蔵しています。カーゴの種類に応じて必要とされる医療処置が表示されます。

LPGガス容量計算

ブタン/プロパンの気体+液体の合計容量を、実測液面レベルや気体/液体部の温度、圧力、モル重量等の各種ファクターから計算しLPGレポートを出力します。

Product Blend

異なったカーゴ同士のブレンド計算が可能です。カーゴ数に制限はありません。

VEF(Vessel’s Experience Factor)

アレッジレポートとBill of loading の差をデータベース化します。現在のアレッジレポートを過去の経験値と比較して妥当性を検証できます。

ダメージスタビリティ

IACS UR-L5 Type3対応の浸水計算を行います。決められた浸水パターンすべてが登録されており、入力を行う都度全パターンの計算が行われ結果を表示します。ユーザー独自に浸水区画を指定して計算を行うことも可能です。

危険物カーゴの取り扱い

プロダクトやケミカル等のカーゴを積付ける際、最新のIBC Code (IMO)およびCHRIS(Chemical Hazards Response Information System)に基づいて隣接するカーゴ同士や積載場所などをチェックします。IBC Codeデータベースを内蔵していますので任意のプロダクトを想定した積付でチェックすることも可能です。また、EmSとも連携しておりカーゴの「火災」や「流出」時の的確な処置を画面上でアドバイスします。

バルクキャリアプログラム

グレーンスタビリティ フォーム 出力機能

N.C.B.(USA), Canada, Australia 各国専用Grain Stability Form 自動作成機能を有しています。

Load/Unload シーケンス機能

カーゴの合計重量や喫水を指定して自動積付を行います。また、荷役中の船体姿勢や縦強度の変化などを時系列で表示し、IMOA868(20)に基づいたレポートを作成します。

また多目的船プログラムと併用可能で、ボックスシェィプ型HOLD等へスチールコイルを部分的に搭載する場合でも正確な計算が可能です。

危険物カーゴの取り扱い

BC、IMDG Codeデータベースを内蔵しており隣接するバルクカーゴ同士や積載場所などをチェックします。EmSやMFAGとも連携しており画面上に必要な情報を提供します。

Holdの浸水計算およびLoad limit (MASS)計算

任意のHOLDを浸水させた場合の船体姿勢 や縦強度を、IACS S17規則に基づき計算します。また、各HOLDおよび隣接HOLD合計重量を Mass Chart上に表示し、それぞれが制限重量内であるかチェックを行います。